一戸建ての住宅を購入するときの選択肢は主に3つあります。
●土地を買って新築注文住宅を建てる
●中古住宅を買う
●建売住宅(分譲住宅)を買う
それぞれのメリット・デメリットと、建売住宅のリノベーションについてご紹介していきたいと思います。
「土地を買って新築注文住宅を建てる」のメリット・デメリット
土地を買って注文住宅を建てるケースでは、次のようなメリットとデメリットが挙げられます。
メリット
●間取りや仕様、デザインを自由に決められる
●建物が新しくきれいで気持ちが良い
●税制などの面で優遇されている
デメリット
●費用が高くなりやすい
●希望エリアに土地がない場合がある
●完成した建物の実物を見ずに購入する必要がある
全てを自分の好きなように決められる一方、費用や時間が多くかかったり、理想の立地が見つからなかったりする場合があります。
費用や時間に余裕があり、住まいにこだわりの強い方におすすめです。
「中古住宅を買う」のメリット・デメリット
中古住宅を購入するケースでは、次のようなメリットとデメリットが挙げられます。
メリット
●新築に比べて価格が手ごろ
●駅近などでも物件が多く探しやすい
●実際の建物を見て購入することができる
デメリット
●内装や設備の状態が古い
●新築と比べると断熱性や耐震性などの性能が低い傾向がある
デメリットはリノベーション(耐震・断熱改修含む)で払拭することができますが、その分の費用はかかります。
トータルの費用(=物件購入費用+リノベーション費用)で検討することが大切です。
「建売住宅(分譲住宅)を買う」のメリット・デメリット
完成済みの新築建売住宅を購入するケースでは、次のようなメリットとデメリットが挙げられます。
メリット
●すぐに住み始めることができる
●建物が新しくきれいで気持ちが良い
●税制などの面で優遇されている
●実際の建物を見て購入することができる
●複数棟が立ち並ぶ分譲地の場合、近隣に同世代が同時期に住み始めるのことが多いので近隣付き合いがしやすい
デメリット
●間取りや仕様は決まっていて選べない
●立地が限られている
●駅近などでは比較的狭い傾向がある
建売住宅は万人受けするような画一的な間取りや内装、コストを抑えた大量生産の設備や素材が採用されていることが多いため、住まいとしての魅力が少ないことが多くあります。
そのデメリットを解決するのが建売をリノベーションする選択肢となります。
建売リノベーションの時期
建売住宅を購入して入居前にリノベーションする場合は、特に仮住まいなどを必要としない点ではスムーズです。
ただしせっかくの新築の内装を変えてしまうのはもったいない…という場合や、小さな子供やペットがいて壁や床を汚しそう…という場合は、一旦そのまま住んで、一定年数が経って設備なども古くなってきたタイミングでリノベーションするのも手です。
その場合、大規模なフルリノベーション工事では一時的に退去して賃貸アパートなどに仮住まいする必要があります。
まずはリビング、次は水回り、次は2階…というふうに少しずつのリフォームであれば、住みながらの工事が可能な場合もあります。
リノベーション会社に相談してみましょう。
建売リノベーションのポイント
建売住宅のリノベーションを成功させるためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。
まず、自身のライフスタイルと好みに合わせた設計を行うことです。建売住宅の間取りや内装は万人受けするように設計されていますが、リノベーションにより個別のニーズに応じた空間づくりが可能です。家族構成や趣味、生活習慣に合わせたカスタマイズを検討しましょう。
次に、予算管理が重要です。リノベーションには予算オーバーのリスクが伴いますので、計画段階でしっかりと費用を見積もり、優先順位をつけて進めることが大切です。また、予備費も設定しておくと安心です。
さらに、信頼できるリノベーション会社を選ぶことも欠かせません。施工実績や評判を確認し、自分たちの希望をしっかりと理解してくれる会社を選びましょう。複数の会社に相談して見積もりを比較することもおすすめです。
最後に、長期的な視点を持つことがポイントです。リノベーションは一時的な満足だけでなく、将来的な家族構成や生活の変化にも対応できるように考える必要があります。将来のリセールバリューも考慮しながら、価値のある改修を目指しましょう。
建売住宅リノベーションのビフォーアフター事例
参考事例として、建売リノベーションのビフォーアフターを紹介します。
《ビフォー》
↓
《アフター》
画一的・標準的な間取り・内装から、注文住宅のようなデザイン性と機能性に優れた空間に生まれ変わりました。
まとめ
住宅購入は人生における大きな決断です。
それぞれの選択肢には独自のメリットとデメリットがあり、家族のライフスタイルや予算、将来の計画に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
土地を買って新築注文住宅を建てる場合、自由度の高い設計が魅力ですが、費用が高くなる傾向があります。
一方、中古住宅はコストパフォーマンスが良いものの、内装や設備の状態を考慮する必要があります。建売住宅は手軽でスムーズに入居できる反面、画一的なデザインや仕様に制約があります。
しかし、建売住宅のデメリットを解消する方法としてリノベーションがあり、個性豊かで快適な住まいを実現することが可能です。
リノベーションのタイミングやポイントを押さえ、信頼できる業者と共に計画を進めることで、満足のいく住まいづくりができるでしょう。
最終的には、家族全員が納得し、長く快適に過ごせる住まいを手に入れることが重要です。
リノベーションを含めた多様な選択肢を検討し、自分たちに最適な住まいを見つけてください。