住宅における『ニッチ』というものをご存知でしょうか?
ニッチとは、住宅や建物の内部で壁の一部をくぼませて作られた小さな空間やスペースのことを指します。
壁面に浅い奥行きをもたせたものが多く、小物や写真などを飾りインテリアデザインにおける視覚的なアクセントとして利用されることが多いです。
見た目だけではなく、機能的な要素として利用されることもあり、小物の収納やスイッチやコンセントなどをまとめるためのスペースとしても設計されることもあります。
今回は新築ヨミガエルのリノベーションで施工したニッチの実例をご紹介します。
↓ まずは玄関前のニッチ。浅い奥行きながらも床から天井までの大きなニッチです。背面の壁紙も切り替え、棚を目線の高さだけに設置。玄関から入ってきたときにパッと目を引くアクセントとなります。
↓ こちらはキッチンに設置されたニッチ。アーチ状のニッチと背面のレンガのデザインが相まって、無機質な操作パネルが設置されていても可愛らしさを演出しています。
↓ 次は同じキッチンでも、キッチン内のニッチ。コンロとシンクの間くらいに調味料を置くためのもの。調味料が常にキッチンに出ていると雑然としてしまいますが、ニッチがあることで常に片付いた印象になります。ニッチ内部もステンレスにすることで、調味料で汚れても簡単に拭き取ることができます。
↓ 次はキッチンカウンターの外側のニッチ。リビング・ダイニングに面したニッチなので、実用的な小物を置いても良いですし、小さなインテリアを飾ってもお洒落です。
↓ 同じくキッチン外側のニッチですが、大きく深さもあるニッチです。ライトも設置されているので、グラスや酒類のボトルなどを「見せる収納」として活躍します。
↓ 収納としてのニッチでよくあるのが、造作洗面台のニッチ。使用頻度の高い物を収納するので、高い棚には出し入れの際に落ちないようにバーを取り付けています。
↓ 最後は小さなニッチ。こちらは玄関とシューズインクローゼットを仕切る壁に付けられたもの。目線ほどの高さで『小物を置く』ためだけのニッチ。細長い白い壁にアクセントが加わります。
↓ こちらも同じく小さなニッチですが、こちらは操作パネルのためだけのニッチ。操作パネルをニッチに設置することで、壁面から飛び出した部分がなくなり、全体的にスッキリとした印象を与えます。
いくつかニッチの実例をご紹介しました。ニッチを作る際には、壁の構造や配管・配線の状況などさまざまな要素を考慮する必要があります。これから新築・リノベーションをお考えの方は、是非プロにご相談ください。