共働き世帯や核家族が増えた今、毎日の仕事や家事、子育てに追われて、つい片づけが後回しになってしまう…。
そんなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
「自分が片づけ下手だから」
「もっと収納があれば片づくはず」
そう思われがちですが、実は片づけやすさは、気持ちや意識だけの問題ではありません。
家の中での移動や物をしまうまでの流れ、つまり「場所」や「仕組み」が暮らしに合っていないことで、自然と物が散らかってしまうこともあります。
片づけられない家を変えるために必要なのは、収納を増やすことではなく、まずは暮らしに合った動線を考えることかもしれません。

なぜ収納を増やしても、片づかないのか
「収納が足りないから片づかない」と考え、棚や収納家具を増やした経験がある方も多いのではないでしょうか。
もちろん、物の量に対して収納が不足している場合は、収納量を確保することも大切です。しかし実際には、収納を増やしたのに片づかないというケースも少なくありません。
その理由は、収納する場所と使う場所が離れているから。
例えば、郵便物をリビングで確認するのに収納場所は別の部屋だったり、子どものランドセル置き場が玄関から遠かったりすると、「あとで片づけよう」が積み重なり、物が置きっぱなしになります。
人は毎日の暮らしの中で、できるだけ手間の少ない行動を選びます。
そのため、収納スペースがたくさんあっても、
●戻すまでに移動が必要
●扉の開け閉めが面倒
●家族ごとに使う場所が違う
●どこにしまうか決まっていない
といった状態では、収納はあっても活用されにくくなります。
片づかない原因は収納不足ではなく、使った物を自然に戻せる仕組みができていないことにある場合が多いのです。

リノベーションでは、収納を増やすことだけでなく、家族の暮らし方に合わせて動線や収納計画そのものを見直すことができます。
では、どのような工夫を取り入れると、片づけやすい住まいになるのでしょうか。
収納は「量」より「場所」
収納というと、大きなファミリークローゼットや納戸を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、片づけやすさを考えるなら、ひとつの大きな収納をつくるよりも、使う場所の近くに収納を配置することが大切です。
洗面所にはタオルや日用品、リビングには文房具や充電器、玄関には外出用品というように、使う場所に合わせて収納を分散させることで、使ったその場で片づけられる「ゼロ歩収納」が実現できます。


👆ポイントは「使う場所」と「片づける場所」は同じにする。
片づけは「意識」より「仕組み」
片づけが苦手なのは、性格や意識の問題だけではありません。
大切なのは、「片づけなきゃ」と頑張ることではなく、自然と片づく仕組みをつくることです。
例えば、帰宅後にアウターや帽子、通学バッグを掛ける場所がなければ、リビングの椅子やソファに置かれがちです。
一方で、玄関近くに収納スペースを設ければ、「帰宅する→掛ける」という流れが自然に生まれ、リビングへの置きっぱなしを減らすことができます。
家族が無理なく片づけられる仕組みをつくることも、リノベーションでできる大切な工夫のひとつです。


👆帰宅動線上に収納場所をつくると、片づけを“ついで化”にできる。
まとめ
片づけやすい家に必要なのは、収納を増やすことだけではありません。
大切なのは、使う場所の近くに収納を配置すること。そして、家族が自然と片づけられる仕組みをつくることです。
「収納はたくさんあるのに片づかない」
「家族が物を出しっぱなしにしてしまう」
そんなお悩みがある場合は、収納量ではなく動線に原因があるかもしれません。
毎日の暮らし方は、ご家族によってさまざまです。だからこそ、片づけやすい家の正解も一つではありません。
今の住まいのお悩みや理想の暮らしをお聞かせください。ご家族に合った動線や収納計画を、リノベーションの視点からご提案いたします。
